南海竹塩と初めて出会ったのは、韓国滞在時、よく利用している食堂でのこと。いつも食べている焼肉の味が、なぜかいつもと違うので、オーナーに聞いてみると、塩を変えたそうだ。 塩だけ食べてみると、鋭角的なしょっぱさがなく、なんともまろやかな味。そして、ほんのり温泉卵のような香りがする。竹塩というのは料理に使うだけでなく、二日酔いの時に口にしたりと健康を気遣う上でも良いとの話。 この南海竹塩を作っているところを見に行きたい。ということで、早速この南海竹塩工場に出かけることになりました。
澄んだ空気に青く輝く海の広がる南海島。着いた工場は、山の中。この山全てが南海竹塩工場の敷地で、この山の松や黄土、そして豊かな自然も竹塩作りにかかせない大切な材料だそうです。
この南海竹塩を作っているのはとても気さくな崔夫婦。日本から来た私たちに、どれほど南海竹塩がすばらしいものなのか、丁寧に話をしてくれました。南海竹塩を作り始めたきっかけは、ご主人の糖尿病を治すためだったそうです。薬を使わずに何とか治らないかと、勉強し体に良いものを探していたとき、韓国で古くから伝わる竹塩を知ったそうです。それから、南海竹塩作りへの研究の日々が始まったそうです。
韓国では、南海竹塩の評判が少しずつ広がり始め、今では製造過程を見に、遠くからもお客様がいらっしゃるそうです。奥さんは、少しでもおもてなしをしたいということで、黄土で作った部屋を作り、南海竹塩で作った味噌や醤油を使った料理をふるまっているそうです。この山の黄土で育った野菜は美味しく、またこの黄土の部屋は、赤外線効果で体に良いということで、こちらも評判になっているそうです。
1,500度以上もの炉の横での作業は、息をするのも憚られるほど、緊張した空気が漂っていました。少しのミスも許されない、危険と隣り合わせのこの工程を、真剣な眼差しで挑むご夫婦の姿から、南海竹塩作りにかける情熱と愛情をひしひしと感じました。
